vs本広克行戦(2015年2月10日)
2015-02-20 11:18:00
青コーナーから入場してきたのは映画監督の本広克行!テーマ曲は、ももいろクローバーZの「Chai Maxx ZERO」だ!
あの「踊る大捜査線」で日本映画界の記録を塗り替えた、言うなれば、チャンピオン級の挑戦者がNWAを狙ってやってまいりました!大好きなももクロの主演映画を完成させたばかりとあって、意気揚々といったところでしょうか!?
「ももクロでガチの映画をやるには、アイドル映画の砦だと。これがコケたらアイドル映画に価値はないんじゃないか…っていうくらいの勢いで臨みました。今回は完全に“映画”です!」
もはや心中覚悟。決死のトペ・コンヒーロですね。そんな監督の気持ちに事務所側、そしてももクロのメンバーも応えてくれたのだとか。
「彼女たち、ホントに弱音吐かないんです。現場に台本も一切持ってこない。というのも、全部(セリフを)暗記しているんです。朝4時半集合でも眠そうな態度しないし、休み時間も寝てないです」
な、なんというタフネスぶり…それにしても、5人全員がこの姿勢で仕事に取り組んでいるところが、人気の裏付けですよね。さすが、ガチにも強いももクロ!
さて、映画界では確固たる地位をお築きの本広さんですが、実はキャリアのスタートは決して順調ではなかったとか。
「映画監督になりたくて映画学校に入ったんですけど、周りの人の才能がすごくて…速攻であきらめてテレビに行っちゃったんですよ。でも、映画好きだからレンタルビデオ屋さんでバイトしてビデオを見まくるという、タランティーノ方式でした」
そうやって映画の知識を蓄えつつ、来るべきチャンスを待つ。仮に入門テストで失敗してもプロレスラーになる道はいろいろあるわけで。そして、映画の研究だけに終わらなかったところにステップアップのカギがあったそうです。
「先輩たちに合コンを仕込むんです。どれくらいのかわいい女の子が押さえられるか、どれくらいのお店がそろえられるか。人と人を交わらせて場所も提供するっていうプロデュース能力を合コンで見せるんです(笑)」
合コンで仕事の手腕をプレゼンして先輩からの仕事をバンバン増やす、本広さんが名付ける“合コン出世論”。
映画の知識はベースにあったうえで、プロデュース力を磨く。テレビの現場でドラマはもちろん、バラエティ、ドキュメンタリー、歌番組などを経験し、仕事のスタイルを広げてきたという本広さんは、団体を渡り歩く一流プロレスラーと全く同じです。
49歳という映画監督としては脂がのってくる年代、これからの展望も語ってもらったところで、試合は時間切れで218度目の防衛に成功。引き分けとはいえ、ヒットメーカーから仕事におけるヒントを授かったような一戦でした。
2015年2月10日
NWA世界ヘビー級選手権試合60 分1本勝負
△清野茂樹(時間切れ引き分け)本広克行△
※王者側が218度目の防衛に成功
1973年神戸市生まれのフリーアナウンサー。1996年に青山学院大学卒業後に広島エフエム放送に入社。2006年よりフリーに転向し、プロレスを中心とした実況を務める。その実況の領域はウサイン・ボルトのウォーミングアップや遠藤VSホリエモンのわんぱく相撲、ももいろクローバーZの楽屋中継から細野晴臣のステージにまで及ぶ。著書に「真夜中のハーリー&レイス 大人のプロレス入門」(東京キララ社)、「もえプロ♡女子のための”萌える”プロレスガイドブック」(PARCO出版)がある。廃盤プロレスレコードは1000枚を所持するコレクター&テーマ曲研究家の一面も持つ。
清野茂樹さんのオフィシャルサイト
www.kiyonoshigeki.com
真夜中のハーリー&レイス
www.jorf.co.jp/PROGRAM/nwa.php
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