今年もよろしこ│シコウヒンTV

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Writer

西山繭子

#114

今年もよろしこ

2018-12-31 20:40:00

 あけましておめでとうございます!みなさん、素敵な年末年始を過ごせましたか?私は一人でポーランドにおりました。これまでは全力で寝正月を過ごしておりましたが、契約社員生活になってからというもの、当たり前ですが、いつでも海外に行ける身分ではなくなりました。年の瀬に成田空港でインタビューに答える人々を「こんなにお金のかかる時期に、よく行くな~」と炬燵でミカンを食べながら見ていた私が、べらぼうに高い航空券を払って海外に行くのだから立派な大人になったものです。まあ、今月で41歳ですからね。大人も大人、昔で言えば立派な初老ですよ。とはいえ、まだまだやりたいことがたくさん!夢と希望に溢れる困った41歳なのであります。

 昨年は契約社員としてひたすら働いた一年でした。私が働いている会社は、教育業界なので平時では土日が最も忙しく、GWや夏休みになると発狂しそうなほどの慌ただしさになります。2019年のGWが10連休になると聞いた時は、決めたヤツぶっ殺す、とさえ思いました。たまに撮影が入った時などは、お休みをもらいつつあとから別日で代替出勤をしなくてはいけません。つまり、女優業が入れば入るほど休みがなくなります。それに付け加えて毎月5本の〆切。何だかもうハゲそう、と思ったので週4日勤務にしてもらいました。これまでは家のことをやって終わってしまった休日でしたが、1日増えたことで、こんなにも違うのか!と自由を謳歌しています。そんな時間にも心にも余裕ができてくると、新しいことを始めたいなあという気持ちがチラホラ。まず1つ目はピアノです。子どもの時に10年ほど習っていたのですが、本当に無駄金だったなと思うほど(月謝を払ってくれたお母さん、ごめんなさい)今では指が動きません。辞める間際に練習していたショパンの『華麗なる大円舞曲』のさわりをチョロっと弾けるぐらいです。久しぶりに当時使っていた楽譜(写真参照)を見たところ、ヘ音記号がぱっと読めない。他にも「この記号、なんだっけ?」というのが盛りだくさん。ああ、あの10年間は何だったんだろう。私の好きな番組の一つにNHK『空港ピアノ・駅ピアノ』があります。この番組を見るたびに「ピアノは独学」という人の上手さに驚きます。好きこそものの上手なれ、とはこのことですなあ。私も彼らのように、ぽつんと置いてあるピアノでさらっと曲を奏でたい。プラハの駅に置かれた古いアップライト・ピアノで『部屋とYシャツと私』を弾き語りたい。そして「君が歌っているそいつは、日本の曲かい?」「はい。結婚式では誰もが必ず歌います」と間違った日本文化を広めたい。先日、電子ピアノを物色しに行きましたが、納得いくものはやはり値段もそれなりに。その昔、漫画に出てくるような成金を地で行く親戚のおじさんが400万円ちかくする自動演奏機能つきグランドピアノを買いました。「すごいべ?勝手さ弾ぐんだよ」と山形弁で得意満面に言うおじさんでしたが、その高級ピアノから流れてきた曲は『長崎は今日も雨だった』でした。おじさんの価値観、プライスレス。おじさんが死んだ今、あのピアノはいずこへ?まあ、もらったところで置けないけれど。そして2つ目に始めたいことはフランス語。これまで一番多く訪れているのがフランスにも関わらず、簡単な挨拶や買い物用語ぐらいしか話せません。私にはパリ滞在時に必ず通うバレエ教室があるのですが、以前、レッスン中に先生が繰り返し同じ言葉を私にかけてきました。何を注意されているのかまったくわかりませんでしたが、その都度「うぃ!」「うぃ!」と適当に答えていました。レッスン後、更衣室に戻るとレオタードから激しくパンツがハミ出ていたことに気がつきました。もしかしたら先生はずっとそのことを言っていたのかもしれません。「あなた、パンツ出てるよ」「はい!」「だから、パンツ出てるってば!」「はい!」みたいな。うーん、次回のレッスンのためにもフランス語を勉強したい。他にもね、将棋とかバク転教室とか国連英検の勉強とか、やりたいことが盛りだくさん。女子力を上げるためにも、色んなことに挑戦していきたい次第であります。本年もみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!

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西山繭子さんINFORMATION

日本の女優、作家。東京都出身。
大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。
テレビドラマを始め、女優として活動。
最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。
著書に『色鉛筆専門店』『しょーとほーぷ』『ワクちん』『バンクーバーの朝日』などがある。

オフィシャルサイト→FLaMme official website