ボスの還暦
2025-09-21 10:05:00
朝6時から麻婆豆腐を食べました。朝ごはんは、もりもり食べられるタイプなのでカレーやハンバーグなどもイケちゃうのですが、さすがに麻婆豆腐を食べたのは初めてのこと。どうして朝から麻婆豆腐だったかといえば、CookDoの調味料が3~4人前だったため前日に食べきれなかったからです。ああいった調味料は家族向けの商品が多いので、めったに買わないのですが、横浜大飯店の食事券が当たるキャンペーンをやっていたので思わず手にとってしまいました。20組40名様の狭き門ですが、当たるといいな。そしてヤマザキ秋のわくわくプレゼントも。私が毎年応募しているお菓子ボックスは大量当選にも関わらず、いまだに当たったことがありません。まわりでも当たった人を聞いたことがありません。これ、夏と秋にやっているんですけどね、私としては秋の方が応募しやすいのですよ。なぜならスーパーに応募券が3点の肉まんが出回り始めるからです。米が主食の私にとって応募条件の5点を集めるのは至難の業。しかも肉まんは何もしたくない怠惰な朝などの救世主にもなってくれる強い味方。本当は応募券が4点の『具たっぷり肉まん』を買いたいのですが、近所のスーパーではめったにお目にかかれません。どこに売っているんだろう。そして私はどうしてこんなどうしようもないことを書き連ねているんだろう。こんな地味な生活を送っている私でありますが、先日とんでもなく華やかな宴に行ってまいりました。それは我が所属事務所フラームのボスの還暦のお祝いであります。
この日は事務所のスタッフ、そして女優陣一同(ハン・ヒョジュさんだけは釜山映画祭のため欠席)が全員集まってのサプライズパーティー。ボスには内緒です。昼過ぎに事務所近くに集合し貸し切りバスに乗り込みました。豪華女優陣20名が乗り込んで、もしものことがあったらなどといらぬ心配をした私。席は事前にスタッフが割り振りをしてくれているとのことだったので、それならばきっと私は事故時の死亡率が一番高いといわれる前方左側をあてがわれているであろうと予測していたのですが、後方のサロン席に通されました。出発してから前方左側にちらりと目を向けると、元自衛隊のマネージャーSくんが座っていました。ボスは別場所でのサプライズ合流。そちらに移動するまで、しばしお喋りです。みっちゃん、沙弥加ちゃん、まひるちゃんとは年齢も近く、以前にYouTubeでの企画『彼女たちの時間。』でも集まっているので、お喋りにも花が咲きます。基本的にみんな心はおばちゃんでありますから、話す内容もあっちにいったりこっちにいったりで、まったく収拾がつきません。サロン席には、おばちゃんたちが発する「やっだー!」「ないない!」という大きめのリアクションにニコリと可愛い笑顔を向けてくれる有村架純ちゃんと松本穂香ちゃんの姿も。そして、目の前に座る吉岡里帆さんと田中みな実さんはこの日がはじめましてでした。お二人ともとっても華奢で綺麗で、やっぱり芸能人は違うな!と思いました。それにしても肉まんの応募券の点数がどうのこうの言っている47歳の独身女性がなぜここに座っているのか、さっぱりわかりません。そしてボスの合流です。拍手と笑顔に迎えられたボス。50歳のお誕生日の時にもサプライズを仕掛けたのですが、その時と同様、リアクションは薄めです。照れ隠しなのかわかりませんが、みんなに「もっと喜んで下さいよ!」と叱られるボス。お祝いなのに。そしてバスは一路、海が見える会場へと向かいます。ここでこの日集った20名の女優陣をご紹介。服部樹咲、田畑志真、片岡凛、宮崎優、白石聖、鳴海唯、長濱ねる、中村里帆、唐田えりか、松本穂香、有村架純、野村麻純、徳永えり、戸田恵梨香、吉岡里帆、田中みな実、山口紗弥加、西山繭子、紺野まひる、吉瀬美智子。いやー、1名を除いて本当に豪華だな。パーティーでは赤いちゃんちゃんこの贈呈や集合写真の撮影などがありましたが、やはりみんなからのお祝いの言葉ですね。みんなのボスに対する愛情がひしひしと伝わってきて、チームおばちゃんたちは始終目頭をおさえていましたよ。お祝いの言葉の前に、名前と共にフラームに入った年をアナウンスされるのですが、私だけ20世紀でした。フラーム立ち上げの1998年、その時からの女優は私1人になりました。しぶといね、西山繭子。こんな鳴かず飛ばずの私を27年間も見守ってくれているボスは本当に寛大というか、変わり者というか、私にとってはは感謝しかありません。いつだって「絶対に一緒に面白いことができるはず」「繭子のいいところを積極的に出していこう」と私を励ましてくれるボス。自分のことを信じてくれている人がいるって、本当に心強いです。時間はかかっておりますが、いつの日か恩返しができるようこれからも精進いたします。
2025.9.22 配信
日本の女優、作家。東京都出身。
大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。
テレビドラマを始め、女優として活動。
最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。
著書に『色鉛筆専門店』『しょーとほーぷ』『ワクちん』『バンクーバーの朝日』などがある。
オフィシャルサイト→FLaMme official website