突然に、そしてゆっくりと動き始めました│田中貴の「だから僕は旅に出る」

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田中貴の「だから僕は旅に出る」

#002

突然に、そしてゆっくりと動き始めました

2014-08-14 09:54:00

私が所属しておりますサニーデイ・サービスというロックンロールバンド、前回このブログにて活動少なめと書きましたが、8月15日にいきなりシングルがリリースされることになりました。

ノーザン・ブライト新井センパイとの超ロングツアーから帰京していた数日間、ソカベから突然連絡があってレコーディングした曲でございます。二年前の夏にリリースした『夏は行ってしまった』『One Day』と同じく、アナログ7インチ+CDというスタイルで、個人的にも非常に気に入っております。

またこれ、レコーディングが僕らならではのスタイルでして、デモもリハも何も無くスタジオ入り、セッティングが出来たら何となくソカベが弾き語りを始め、それに僕と丸山君が何となく合わせていき、曲を覚え構成も何となく固まったら録り始め、三人が間違えずに最後まで演奏出来た最初のテイクがOKテイクという、他のバンドの人から見たら驚くであろう方法で録られたもの。

僕らの場合は昔からこのスタイルが多く、例えば『baby blue』という曲の頭には「テイクスリー」という声が入ってるんですが、これがまさに3テイク目、ドラムとベースの入りを何拍目にするかも決まってない状態のもの。普通ならドラムとベースは一緒に入るもんなんですが、マイペース過ぎる丸山先輩(1コ年上)にはアイコンタクトというものは通じず、後輩のベースのフレーズに合わせてくれる訳もないので、とりあえずドラムの後から入って、フィルのリズムにリアルタイムでフレーズも考えながら合わせていくという、他のセッションでは一切必要のない高等技術を駆使しているのであります。この曲が収録されている牛ジャケのアルバムは、他の曲も含め全てを一週間で完成。うまくいかずテイクを重ねていくと、ソカベのテンションは下がり、丸山先輩の気力体力は終了してしまうので、何とか3テイク位でキメないとという妙な緊張感も聞き所となっております。
今回の『アビーロードごっこ』も最初に曲を聴いてから30分も経ってない、半ばアドリブで弾いたもの。後から「もうちょっとベースのフレーズ考えたかった…」と思うこともあるけど、考えるより感じたまま弾いたという緊張感とユルさが同居した名曲に仕上がりました。んでまた夏っぽいさがいいやねー。夏らしい予定は一つもないけど。

そんなサニーデイでございますが、先日、こちらも急遽決まった下北沢Queでのライブも無事終え、次は9月15日コヤブソニックでございます。本日はコヤソニに向けてのリハ初日のはずだったんですが、昨夜マネージャーが丸山先輩に確認の連絡をしたところ「忘れてた、明日は出来ない」とのことで中止になりまして、ぽっかり空いてしまった時間を利用してこのブログを書かせていただきました。

かなりトルクのあるソカベエンジンですが、丸山ギア比は高く、三速辺りに入ってる状態。クラッチ田中が体を磨り減らしながらのゆっくりとした発進。スピードが乗ってくるといい感じで走るはず。今後の動きもお楽しみに。

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田中貴

サニーデイ・サービスのベーシスト。 国内外多くのアーティストのライブサポート、レコーディング、プロデュース、作詞等を手がける。最新情報はFacebook、Twitterで。
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