vs岡田圭右戦(2015年7月7日)│「清野茂樹の60分1本勝負」

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「清野茂樹の60分1本勝負」

#009

vs岡田圭右戦(2015年7月7日)

2015-10-06 15:12:00

 ジャイアント馬場の入場でおなじみ「NTVスポーツ行進曲」で入場してまいりました、お茶の間で人気の漫才コンビ、ますだおかだの岡田圭右!さあ、今宵はシングルマッチに臨みます!!

「キェーーーーーッ!キェーーーーーッ!!!!」

 あっと、いきなり奇声!馬場の耳そぎチョップをくらったアブドーラ・ザ・ブッチャーの声帯模写から来ましたか。これは予想もしない先制攻撃!番組の冒頭からリスナーの心を掴むあたりは、さすがであります。大きな声でガンガン攻めてくる岡田さんは、ブッチャーと言うより、全盛期のスタン・ハンセンみたいですが。

 「全日本プロレス毎週土曜8時が終わって9時になったらワタクシは枕との大会ですから。テレビでは水谷豊さんの『熱中時代』とかを横で見ながらベッドの上でブレーンバスターとかやったり、なぜか枕と両者リングアウトとか、ようやってた!」

 僕もやりましたよ。枕とプロレスごっこ。岡田さんは土曜8時世代の全日本プロレス派だったようです。

 「プロレスがすごいのはお笑いと一緒でネタ振り、ネタ振りがあってオチがある。今日はお客さんが重いなと思ったら、プロレスはいきなり必殺技やって盛り上げたりあるでしょ…そのへんはプロレスはお笑いと似てるんです」

 お笑いとプロレスの親和性は改めて言うまでもないですが、岡田さんが使う「ワォッ!」っていう一発ギャグもある意味、プロレスラーの必殺技と同じですよね。しかも、人がやらない技ですし。

 「そうですよ!今はオカダ・カズチカのドロップキックとか新鮮じゃないですか!他の芸人はみんな色々考えたギャグやってるのに古典的な技やったら人と被ることないし、逆に説得力がある!」

 なるほど。では、「漫才師=プロレスラー」だとすると、岡田さんにとっての理想のプロレスラーはいったい誰なんでしょう?

 「ジャンボ鶴田なんですよ。ちょっと強いけど隙がある。僕の理想は、面白いことは言えるんだけど、あえてスベってる岡田君なんです(笑)。『ワオッ!ワオッ!ワオッ!』と『オー!オー!オー!』は似てるし、僕はお笑い界のジャンボ鶴田になりたい(笑)」

 と言ったところで非情にも試合終了のゴング!善戦しながら時間切れという結末までジャンボ鶴田そっくりじゃないですか。なんだか余裕を残しながらリングを後にするあたりまで最高でした。いつか再戦をお願いします!



2015年7月7日
NWA世界ヘビー級選手権試合60 分1本勝負

△清野茂樹(時間切れ引き分け)岡田圭右△
※王者側が236度目の防衛に成功


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清野茂樹さんのINFORMATION

Writer

清野茂樹

1973年神戸市生まれのフリーアナウンサー。1996年に青山学院大学卒業後に広島エフエム放送に入社。2006年よりフリーに転向し、プロレスを中心とした実況を務める。その実況の領域はウサイン・ボルトのウォーミングアップや遠藤VSホリエモンのわんぱく相撲、ももいろクローバーZの楽屋中継から細野晴臣のステージにまで及ぶ。著書に「真夜中のハーリー&レイス 大人のプロレス入門」(東京キララ社)、「もえプロ♡女子のための”萌える”プロレスガイドブック」(PARCO出版)がある。廃盤プロレスレコードは1000枚を所持するコレクター&テーマ曲研究家の一面も持つ。

清野茂樹さんのオフィシャルサイト
www.kiyonoshigeki.com

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