おふぉぼわー2021年│西山繭子の「女子力って何ですか?」

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西山繭子の「女子力って何ですか?」

#185

おふぉぼわー2021年

2021-12-27 16:56:00

 この年の瀬に突如自宅のwifiが無効になるという災難に襲われている西山です。昨夜まで普通に使えていたのに、再起動させてもPCにもスマホにも繋がりません。寒いからでしょうか。原因を解明しようにもネットが使えないのだから調べようもありません。インターネットを使えるようになって、たかだか20年と少しなのに、それが使えないだけでにっちもさっちもいかないとは本当に困ったものです。ここ最近、wifiに繋ぐたびに『この接続は安全ではありません。将来的にサポートされなくなります』という表示が出ていて鬱陶しいなと思っていたのですが、まさかこんな突然にサポートされなくなるとは。いまだiPhone5Sを使うほど最新機器に興味のない私。これだけテクノロジーが発展しているのだから、一生アップデートしなくても使える機器を開発して欲しいと心から思います。原稿を書き終わったらスタバに行って送信しなきゃ。今年最後の原稿を。ということで、今年も恒例となりました(さかのぼると2016年が第1回だったようです)、一年の振り返りをしてみたいと思います。
 1月、コロナ禍でなかなか会えなかった母、姉とすき焼き。「美味しいね。幸せだね」とおなかいっぱいになるまで食べて大満足。翌日は久しぶりに父と会う約束。「あなたのために美味しいすき焼きを予約したから」「…ありがとうございます」離散していても家族である。2月、ドラマの撮影で東京と名古屋を6往復。地元でしか手に入らない数々のスイーツに手を出しまくり、せっかく落とした体重があっという間に元に戻る。それでも梅花堂の鬼まんじゅうは、どんなに太ろうとはずせない。3月、母の古希のお祝いで行った「おちあいろう」に再び行けるよう仕事を頑張ろうと心に誓い『泣くな研修医』の撮影へ。しかし白衣姿の白濱亜嵐くんを目にし、こんなかっこいい研修医がいたら盛り上がっちゃうよなあ、ああ、かっこいいなあ、かわいいなあ、いいな、いいな、と誓いは煩悩にかき消される。4月、メニエール病を発症する。これまで自分がストレスからくる病にかかるような人間だと思っていなかったので、けっこうショック。それでも今後ずっと付き合っていかなくてはいけないので、これを体調のバロメーターにしていこうと思う。少しでも兆しを感じたら会社には行かない。無理はしない。5月、緊急事態宣言が続いているので人と会うこともなく穏やかな生活。映画館もやっていないのでBSプレミアムで放送している映画をひたすら観る。『めまい』『知りすぎていた男』『ニノチカ』昔の女優さんの華やかさに、やはり女優は庶民的であってはいかん!と思いながらもクローズド懸賞の応募に精を出す。家で飲まないのにビールが1ケース当選して困惑。6月、玉置浩二さんのLIVEに心が震えまくる。あの歌声は国宝。7月、布施明さんのLIVEに心が震えまくる。ここにも国宝が。8月、テレビはオリンピック一色。これまでたくさんの感動をもらってきたのに、人々の声を無視した今回の強行開催は、やはり手放しでは応援できず非常に残念。まあチケットがまったく当たらない時点でムカついてはいたのだが。9月、2回目のワクチン接種。再びこの副反応に苦しむのならば、3回目の接種は考えたい。30年近く使っている水枕のゴムが劣化していたため枕がびしょ濡れになる。「今までありがとう」と涙を流しながら、水枕もろとも捨てる。しかしオオゼキのキャンペーンで西川の快眠枕が当選。神様っているのかもしれない。10月、ドラマと映画の撮影。ドラマでは首を吊るシーンがあったのだが、これがなかなか大変。今後何があっても首は吊らないと心に決める。映画の撮影では金沢へ。撮影が終わってからも数日残って金沢を満喫。街の心地良さに暮らしてみたいとさえ思い、ライオンズマンションの家賃まで調べる。驚きの家賃。ますます暮らしてみたい。11月、立て続けにオーディションに落ちる。自分のダメさにも落ち込むし、案件を持ってきてくれるマネージャーにも申し訳ない気持ちでいっぱい。フラームに所属して23年、いつか恩返しをしたいと思いながら、この時期になると1月の誕生日に社長に何を買ってもらうかで頭がいっぱい。12月、父の野間出版文化賞の授賞式。くも膜下出血で倒れてからここまで回復したことは本当に皆さんの支えがあったからこそ。心から感謝しております。でも入院時は私もかなり頑張ったので、副賞の100万円私にくれないかなあ。それでみんなですき焼きを食べる。
 と、こんな2021年。今年もお付き合いいただき、ありがとうございました。写真は数ヵ月間に応募した今年の漢字です。美しい漢字ではありますが、和尚の「こんな画数多いの書けねーわ」で一蹴でありましょう。2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2021.12.27 配信

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西山繭子さんのINFORMATION

Writer

西山繭子

日本の女優、作家。東京都出身。
大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。
テレビドラマを始め、女優として活動。
最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。
著書に『色鉛筆専門店』『しょーとほーぷ』『ワクちん』『バンクーバーの朝日』などがある。

オフィシャルサイト→FLaMme official website